『泣いてる』
「っ…、ひ…」

声を殺して、長太郎が涙を零す。
まるで奇跡のように美しい光の粒を。

『泣いてる』

「ふ…う、…っ、」

乱れた制服を整えることもせず、ただただ長太郎が涙を零す。

「ど、して…」

まるで放心したように長太郎が呟き、瞳は虚ろに彷徨い続ける。
…その言葉を聞いて、自然と口角が歪んだ。

「そんな盛大にイッといて、どうして。はねぇだろ」

低く告げれば、びくりと大げさに長太郎の肩が震えた。
怯えているのか。
問い掛ける必要などない。

「は、ぁ…ひ…く」

止まることを知らない涙は長太郎の頬を伝い、零れ落ちる。
それと共に長太郎のものはまた熱を持ち始めた。

「ゃ…っ、なんで…ぁっ…!」

俺が飲ませた媚薬の所為だ…−−
耳に息を吹きかけながら囁けば、ぴくっと長太郎のものが震える。
些細な刺激でも可哀想なくらいに蜜を零し続ける長太郎のもの。
やさしく、ゆっくりと撫で上げてやった。

「ひぁあっ…や、…せんぱぃぃ…!」

トロトロと溢れ続ける蜜と涙。
イヤイヤと首を振りながら、俺の名を呼ぶ長太郎に感じるありえないほどの興奮。

恐怖に揺れる瞳の奥に微かに覗く情欲の炎。
…ほら、堕ちて来い。

「せんぱっ…ゃ…たすけっ…」

感じたこともない熱と快感に、長太郎の瞳は揺れ、俺に縋る。

媚薬が完全に回ってきたのだろう、洩れる吐息すら熱を纏って。

「ぁ、や…ふぇっ、なんっ、で…!」

嫌がる身体を無視して、長太郎のものは昂ぶり続ける。
俺が髪を撫でる刺激にすら、いまの長太郎には耐え難いもの。
そのままイきそうな長太郎のものの根元を握って。

「ぃ、ああっ…!」

驚いたように目を見開き、涙を溢れさせる長太郎の唇を舐め上げた。
恐怖と情欲で揺れる瞳が俺を捕らえる。

助けて、欲しいか…?

囁く吐息すら、熱を篭めて。

「っん…!たすけ、て…たすけてっ…!」

こんな状況にしたのが俺だなんて、いまの長太郎のには必要のない真実。
…もう、堕ちるよな?

「ひ、ぃぁっ…せんぱいっ…!」

助けを求めて縋る長太郎笑みを向けて。
熱を持ち続ける身体を抱きしめて。
…永遠の束縛を。

俺のものになると誓うなら、イかせてやる。

「はぃっ…な、るっ、だから…!」

…イかせて。

続く言葉はキスで奪って。
根元を縛っていた手のひらを解けば。

「ーーーーーーーツッ!!」

声にならない声とともに勢い良く放たれる白濁。
それは長太郎の顔までも汚す。
目元に飛んだ白濁が頬を伝い、顎を零れる。
…まるで、涙のように。

「…お前は、俺のものだ」

長太郎の零す白濁の涙を舌で舐め取りながら、
そう、囁いた。

…快感と共に、俺の元へ堕ちて来い。



ごめんなさーいっ!!
お題に沿えてないし、裏っぽいし、宍戸さん強姦してるし…
長太郎を泣かせたかった…
手に入らない長太郎を、快感で手に入れる宍戸さんって良くないですか!?
…ごめんなさい!!


 ウラBBSにて、鏡花様にご投稿いただきました。
 ありがとうございました!